「最高のメンバーに出会えた!」「これから天下を取るぞ!」と意気揚々とスタートしたはずのバンド。
しかし、1年後、3年後も同じメンバーで笑っているバンドは驚くほど少ないのが現実です。
私も30年以上の音楽&バンド生活で、脱退と解散を経験してますし、多くのバンドからのメンバー脱退やバンド解散も見てきました。
そんな私が、バンドが止まってしまう「本当の原因」を整理します。
これからバンドを組む人、今のバンドを大切にしたい人は必読です。
人間関係:音のズレより「心のズレ」が致命傷
バンドは、とにかく「人」です。
熱量の差
「プロを目指したい人」と「楽しく趣味でやりたい人」が混ざると、必ず摩擦が起きる。
実際に高校生の時に組んだバンドは、プロになりたい自分と遊びでやりたいメンバーで、まさにこの状況に陥りましたね。
そして脱退して、プロを目指してる別のバンドへ加入した経験あります。
バンドを組む際は、プロになりたいか、趣味でやりたいかは確認したほうが良いですね。
コミュニケーション不足
例として自分の言いたいことを飲み込む、または特定の誰かがワンマンになりすぎる。
バンドを好きでやるのに、「我慢する・我慢させる」は絶対に続きません。
私からすれば、ドラムなのに自分で新しい曲のドラムを考えさせてくれないみたい事ですね。曲を作った人が、打ち込んだ通りに叩いてみたいな事。あれってドラムとしての楽しみを奪ってるんですよね。それと全くセンスとして違ったら叩いても嫌になるだけ。
大切なのは、各々が曲に対してやりたい事をやらせるって事です。
あと誰かのワンマンバンドは、経験上揉めて辞めていきます。会社でワンマン社長とは、また話が違うんですよね。
バンドってメンバーが皆対等でなければ成立しないと考えてます。
言い換えれば独裁ですからね。
まれにワンマンでもちゃんと継続してるバンドも居るんです。
それは、各メンバーへ均等に役割を分けたり、それぞれにリスペクトをしてる人です。
音楽性の相違・変化
音楽性が全然違う場合にも起きやすいです。例えばロックでも色々細分化するので、激しいヘビーメタルと、ポップなパンクだと全く違うので、やりたい事ができない場合があります。
あとは、好きだったジャンルが変わるのは自然なこと。それを許容できるかどうか。
食の好みが変わるように、好きなジャンルも変わる?増えるって言い方のほうが良いかもしれませんね。
お金:夢を追いかけるにも「軍資金」が尽きる
目に見えない出費
スタジオ代、ライブノルマ、機材車維持費、レコーディング費用。バンドやると結構掛かります。
お金が底を尽きて、生活も出来ないじゃ本末転倒です。
借金してまで音楽してた人も居たけど、結局辞めていった。
私もメジャーになるバンドの時は、初期投資で機材車やPCもバンドのために購入したり。
生活と音楽が出来るための経済感覚は、必要です。
収支の透明性
バンドの収支の透明性も大事な事です。
ロックをやってると、お金のことを言うのはダサいという考えをしてる人も居るんですけど、バンドやるって事はお金がとても大事なんですよね。
私も管理してるメンバーにミーティングの時に収支を聞いたことがあります。
その時、収支内容は話してくれず、他のメンバーにもカッコ悪いと言われる始末。
でも、同じ状況で貧乏なわけなのに、収支管理してるメンバーだけが新しい機材とか買えば、その金どうしたの?って思うんですよね。
結局、それで不信感が出てきます。
信じられない事が出てくるとやっぱり一緒にやっていけなくなります。
だからこそ、メンバー全体で収支内容を共有すべきだと経験からお伝えします。
不公平感
「機材車を出しているのは自分だけ」「遠征費の負担が重い」といった金銭的な不満は、口に出しにくいため溜まりやすい。
実際に私が機材車を購入した。ドラムでもあるので、自分のセットを載せるためにハイエースを購入。事務所に所属するまでの自動車保険や車検、税金などの維持費も自分持ちだった。
自分のドラムセットも殆ど運んでなかった。ギターアンプと物販だった。
ま~今となってはどうでも良いんですけどね。
リターンの少なさ
バンドへの投資に対して「楽しさ」や「収益」が見合わなくなったとき、心は折れる。
これは本当に実感してる。
自分はかなりバンドに投資してたが、ほとんど返ってこなかった。
メジャー契約が切れてバンドの収入が出ないって事になった時に、速攻で辞めましたね。
仕事:社会人バンドマンを阻む「時間の壁」
- スケジュールの不一致: 残業、休日出勤、転勤。大人になると、週1回の練習ですら奇跡的な調整が必要になる。
- 優先順位の変化: 仕事が忙しくなると「練習する時間があるなら寝たい」という本音が顔を出す。
- プロ意識の衝突: 「仕事が忙しいから練習してこなかった」という言い訳が許されるかどうかの基準。
スケジュールの不一致
残業、休日出勤、転勤。大人になると、週1回の練習ですら奇跡的な調整が必要になる。
本当にこれです。なのでバンドに使える時間をどう増やすかは、労働だけでは出来ないって話。
優先順位の変化
仕事が忙しくなると「練習する時間があるなら寝たい」という本音が顔を出す。
家庭問題:ライフステージの変化という抗えない波
- 結婚・出産: 家族との時間を優先するのは当然のこと。しかし、バンド活動は夜間や週末がメインのため、家族の理解なしでは継続不可能。
- 親の介護: 活動が脂に乗ってきた時期に限ってやってくる、避けては通れない現実。
- パートナーの理解: 「いつまで音楽やってるの?」という一言で、魔法が解けてしまうこともある。
ストレス:楽しかったはずの「趣味」が「義務」に変わる時
- 集客のプレッシャー: ノルマを埋めるためのSNS告知や集客活動に疲れ果ててしまう。
- 練習への負担: 課題曲を完璧にするための個人練習が、いつの間にか「宿題」のような義務感に。
- メンバーへの気遣い: 仲を保つために顔色を伺い、自分の意見を殺すようになると、スタジオに行くのが苦痛になる。
まとめ:バンドを「太く短く」ではなく「細く長く」続けるために
- 結論: バンドが解散するのは、誰かが悪いのではなく「バランス」が崩れたから。
- 継続のコツ:
- 最初に伴走のルール(熱量、お金、頻度)を決めておく。
- 「ごめん」「ありがとう」を言葉にする。
- 時には「休止」という選択肢を恐れない。
- 最後に: 30年やってきて思うのは、技術より何より「また来週もこいつらと音を出したい」と思える関係性こそが、最強の武器だということです。


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