才能じゃない?音楽を30年以上続けて分かった「続く人」の意外な共通点

才能じゃない?音楽を30年以上続けて分かった「続く人」の意外な共通点 音楽人生

「今は楽しく楽器を弾いているけれど、仕事や家庭が変わっても続けられるかな?」
「最近、昔ほどモチベーションが上がらなくて、自分は才能がないのかも……」

そんな不安を感じることはありませんか?
私はドラマーとして30年以上音楽の世界に身を置いてきましたが、その中で多くの仲間が楽器を置いていく姿を見てきました。中には、私よりも遥かに才能に溢れていた人もいます。

長く続く人と、志半ばで辞めてしまう人の差は、決して「才能」の有無ではありません。
実は、音楽を「生活の一部」として維持するための、ちょっとした思考法と環境づくりに違いがあるのです。

今回は、私が30年以上かけて学んだ「音楽を一生の趣味にするための4つの土台」と、一度音楽を辞めかけた私を救ってくれた「ある共通点」についてお話しします。


音楽を続けるための「4つの土台」

約30年の経験から断言できるのは、音楽を続けるには以下の4つの要素をバランスよく維持する必要があるということです。

1. 情熱・モチベーション

音楽は「好き」だけでは続かない——これは私の実体験に基づく本音です。
情熱を絶やさないためには、常に新しい刺激を取り入れることが不可欠です。ライブハウスに足を運んだり、YouTubeで未知のジャンルに触れたりして、常に「新鮮な音楽」を取り込んでみてください。

私の場合、飽き性な性格もあり、あえてジャンルを問わずBGMとして流すようにしています。また、モチベーションが落ちた時は「自分が最初に音楽にハマったきっかけのバンド」を聴き返します。10代の頃の熱い想いが蘇り、「やっぱり音楽っていいな」と再確認できるからです。

2. 健康

30年以上も経てば、体は若い頃のようには動きません。
私はドラマーですが、長年「腰痛」と付き合ってきました。無理をして演奏不能になるのが一番怖いため、椅子の高さを腰に負担がないように調整したり、体に負荷のかからないドラムのセッティングを研究し続けています。

また、意外と見落としがちなのが「耳」の健康です。爆音の中に身を置き続けて難聴になり、引退していった仲間を何人も見てきました。長く続けたいなら、「自分の身体の限界を知り、耳栓などの対策を怠らないこと」。これがプロ・アマ問わず最大の秘訣です。

3. お金

若い頃は、生活を削ってでも楽器に注ぎ込めました。私も二十歳でドラムセットをローンで買った時は、音楽のことしか考えていませんでした。
しかし、大人になれば家族や生活への責任が出てきます。生活を破綻させてまで音楽にお金を突っ込むのは、継続とは言えません。

音楽は、ほんとお金がかかります。

私は現在、ドラムを「ライフワーク(人生の質を高める活動)」、仕事を「ライスワーク(生活を支える活動)」と明確に分けています。
「音楽で食えなくなったら終わり」ではなく、音楽を続けるためにしっかり稼ぐ。 この割り切りが、心の余裕を生み、結果として長く続く秘訣になります。

4. 時間

「昔のように練習時間が取れない」と悩む人も多いでしょう。
結婚、育児、仕事、介護……。人生のステージによって、自由な時間は確実に減っていきます。

ここで大切なのは「取捨選択」です。1日は24時間しかありません。
もし本当に時間が欲しいなら、何かを一時的に諦めるか、家族と徹底的に話し合って理解を得るしかありません。あるいは、お金で解決できること(家事代行や便利な機材など)は投資だと思って活用する。
「時間は作るもの」という強い意志が、継続を支えます。


「辞める人」の具体的なエピソード

私の周りで音楽を辞めていった人たちには、共通のパターンがありました。

一人目は、かつてメジャーデビューまで果たしたギタリストの友人。彼は結婚や仕事を機に、自分の中の優先順位が変わりました。彼にとっては、それが「幸せな選択」だったのです。今はプレイヤーではありませんが、時々ライブ会場に遊びに来ては、良い表情で音楽を楽しんでいます。

二人目は、突然音信不通になってしまった後輩。約束の日に現れず、そのまま連絡も途絶えてしまいました。後で風の噂で元気だと聞き安心しましたが、彼にとっては「音楽のコミュニティ」自体がプレッシャーになっていたのかもしれません。

辞める理由は人それぞれです。辞めることが悪いわけではありません。ただ、「辞めたくないのに辞めてしまう状況」だけは、避けたいものです。


30年続く人の共通点は「仲間の存在」

私がここまで長く続けてこれた最大の要因は、間違いなく「音楽仲間の存在」です。

ライブハウスで顔を合わせ、近況を報告し合う。リハーサルで流れる対バンの音に「負けてられないな」と刺激を受ける。この繋がりが、どれほど孤独を癒やし、モチベーションを支えてくれるか計り知れません。

最近はDTMで一人で完結する制作スタイルも増えていますが、やはり「誰かに聴いてもらう」「誰かと語り合う」場所がないと、心は折れやすくなります。
今の若い世代がSNSで繋がっているのも、本能的に「仲間」を求めているからでしょう。私もこの年齢ですが、SNSを通じて新しい仲間が増えています。

「一人で頑張らないこと」「仲間と楽しめること」。これが継続の大きな鍵です。


【体験談】一度辞めようと思ったあの時のこと

実は私自身、一度だけ本気で音楽(バンド)を辞めたことがあります。

2000年代初頭、所属していたバンドが某有名プロダクションから声をかけられ、メジャーデビューが決まりました。夢が叶ったと、全国ツアーやレコーディングに明け暮れる毎日。
しかし、売れない時期が続くと、バンド内の空気は悪化していきました。

あろうことか、その矛先はすべてドラムである私に向けられました。
「ライブが盛り上がらないのはお前のせいだ」「売れないのはお前のドラムが悪い」。
今で言うモラハラ、パワハラが何年も続きました。精神的に限界だったある日、言われた決定的な一言で、私の心の糸はプツンと切れました。

その場で脱退を告げ、ツアーの途中でしたがバンドを去りました。

当時はひどく病んでいましたが、今振り返れば「あの時辞めて本当に良かった」と思えます。なぜなら、そのバンドを辞めた後、私をリスペクトしてくれる人たちから次々とサポートのオファーが届いたからです。

2ヶ月間の休息を経て、私は再びステージに戻ることができました。
「あのバンド」は辞めましたが、私は「音楽を続けるために」脱退を選んだのです。


まとめ:音楽はいつからでも、いつまででも楽しめる

音楽を30年以上続けてきて思うのは、「辞めなければ、負けではない」ということです。

  • 4つの土台(情熱・健康・お金・時間)を大切にする
  • 自分を刺激してくれる仲間を持つ
  • 苦しい時は、場所を変えてもいい

たとえ一度楽器から離れる時期があったとしても、あなたの心に情熱の火種さえ残っていれば、いつでも戻ってこれます。

才能があるから続くのではありません。音楽を愛し続けるための環境を、自分自身で整えてきた人だけが、30年後の景色を見ることができるのです。

自分なりのペースで「一生モノの音楽人生」を歩んでいける参考になれば幸いです。

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