30年以上ドラマーが若い頃にプロになるために実践したこと

30年以上ドラマーが若い頃にプロになるために実践したこと ドラム

「プロドラマーになるには、何をすればいいですか?」

ドラムの教室や現場で、この質問をもらうことがあります。

答えは一つではありませんが、私自身が若い頃に実践して、プロの道を切り開いた方法なら、具体的にお話しできます。

どーも、ドラマーの「BOYAKI」です。

今回は、私が20代の時に「プロのドラマーになるために本気で取り組んだこと」を、3つのポイントに絞って、具体的にお伝えします。

これからプロを目指す方、今練習に行き詰まっている方、目標を見失いかけている方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

プロの現場での「衝撃的な一言」

すべてのきっかけは、一つの言葉でした。

都内のプロユースのスタジオでのデモレコーディング。初めてのプロの現場で、緊張と興奮でいっぱいでした。

そこで、プロのディレクターからもらった一言が、「1ヶ月後も同じレベルだと厳しいね」

その時の私は、自分が「いかに未熟か」を思い知らされました。

アマチュアとして満足していた自分のレベルは、プロの現場では通用しない。むしろ「今のままでは終わり」という、冷徹な現実を突きつけられたんです。

でも、この一言がなければ、私は今もアマチュアのままだったかもしれません。

時には、厳しい意見が人を変える。その時の私には、それが必要だったんです。


1ヶ月間毎日8時間のドラム練習

その日から、私は決断しました。

「1ヶ月間、毎日ドラムを叩き続ける」

仕事をしていたので、すぐに会社に頼み込んで、1ヶ月の休業届を出しました。(当時の上司には感謝ですね)

そして、地元のスタジオのオーナーに頭を下げて、破格の料金で朝から夕方まで練習させてもらう環境を整えました。

やったのは、とにかく「クリック練習」

それまで、私はクリックに嫌悪感を抱いていました。

「自分のフィーリングで叩きたい」「機械に合わせるのは嫌だ」——そんなプライドがあったんです。

でも、プロの現場では、そんなプライドは通用しません。

レコーディングでは、クリックに正確に合わせることが「最低限の要件」。その現実を受け入れて、初めて次のステップに進めるんです。

肉体の限界と、その先にあるもの

最初は、本当に辛かったです。

8時間も叩いていたら、腕はパンパンで、握力も無くなる。「こんなの続かない」と思ったこともあります。

でも、日を追うごとに体が慣れていくんです。

ドラムを叩くための筋肉が付いて、疲れなくなって、気づいたら8時間の練習が「当たり前」になっていました。

これが、プロとアマチュアの大きな違いの一つなんです。

アマチュアは「できる範囲」でやります。でも、プロを目指す人は「できるまで続ける」んです。

1ヶ月後、その努力が実を結んだ

1ヶ月後、インディーズ流通で全国発売するCD音源のレコーディングに挑みました。

その時の演奏に対して、ディレクターとエンジニアから絶賛をもらいました。

「あ、この人、進化してるな」「プロレベルの安定性が出てる」——そういった評価をもらえたんです。

当時は、その評価の本質まで理解できていませんでしたが、今なら言えます。

「必死で続けることで、初めて実力が形になる」ということです。

毎日8時間は無理という人へ

「毎日8時間なんて、自分には無理だ」と思う人も多いでしょう。

でも、考え方を変えてみてください。

もし毎日1時間、真摯に集中してドラムを練習したら、どうなるか。

1ヶ月で約30時間。3ヶ月で約90時間。

確実に、あなたの実力は変わります。

プロを目指しているなら、「毎日ドラムに触れること」これが最優先です。


「基礎」に特化した5つのストロークエクササイズ

あの1ヶ月間の練習で、毎日繰り返していたのが、この5つの基礎練習です。

きっかけは、ディレクターから受けた指摘でした。

「君は手癖で叩いてる。そしてその手癖は、ドラマーとして致命的だ」

その言葉に、私は向き合うしかありませんでした。

毎日50分間、この順序で練習

  1. 利き手からノーアクセント6連符(10分)
  2. 逆の手からノーアクセント6連符(10分)
  3. アクセント移動の16分(10分)
  4. ダブルストローク6連符(10分)
  5. フラム3連符(10分)

最初は、BPM90から始めることをお勧めします。

なぜ、この5つに絞ったのか

「パラディドルは?」「ルーディメンツは全部やらなきゃダメじゃ?」

そう思う人も多いでしょう。

でも、あえて「本当に大切な基礎だけ」に絞ることで、集中力が生まれるんです。

やることが多すぎると、頭がパンク状態になります。でも、目標を明確に絞ると、その5つに対して深く向き合えるようになるんです。

その結果、レベルが一気に上がりました。

グリップ・手首・腕の「流れ」を意識する

単に「ストロークする」のではなく、以下を常に意識してください。

  • グリップの握り方 ——握りすぎず、リラックスして
  • 手首の動き ——肘から先の「スナップ」を活かす
  • 腕全体の流れ ——肩から指先まで、一つの連動性を持つ

これらを意識することで、単なる「音」ではなく、「プロレベルのストローク」が身につくんです。

現代への応用:今のあなたへのアドバイス

もし今、あなたが練習に迷っているなら、この方法を試してみてください。

「複数のことを同時にやるのではなく、一つのことに徹底的に取り組む」

1ヶ月間、この5つだけに集中する。その先に見えるものは、必ずあります。


プロの意見を「素直に聞く」ことの大切さ

最後に、そして最も大切な話です。

若い頃、私たちは「自分が一番」だと思いがちです。

  • 「自分のやり方が正しい」
  • 「大人の言うことなんて」
  • 「自分のフィーリングを信じたい」

私も、そういう時期がありました。

プロの言葉が、人を変える

でも、プロの現場で働く人たちの意見は、次元が違うんです。

それは、単なる「技術的なアドバイス」ではなく、「経験値に基づいた人生の指南」でもあるんです。

その当時のディレクターやエンジニアから言われたことは、今でも私の指針になっています。

「正確性より、グルーヴ」「華やかさより、安定性」「自分の気持ちより、バンドの気持ち」

こういう、プロならではの視点は、どんな教科書にも書いていません。

アマチュアとプロの違い

所詮、アマチュアのままでいると、世界が限定されます。

でも、プロの現場に身を置くと、見えるものが変わります。

「あ、プロってこういう考え方をしてるんだ」「同じドラムでも、発想が全く違う」

その気づきが、あなたを成長させるんです。

素直さ=最大の武器

若い時期に「素直に聞く力」を持っていることは、実は最大の武器です。

プライドを持つことも大切ですが、成長速度を求めるなら、「プロの意見に素直に従う」これが最短ルートです。


継続と反復が、プロへの最短ルートである

1ヶ月間の集中練習を終えた時、私が学んだことは、シンプルです。

「継続と反復」

  • 毎日、同じことを繰り返す
  • 同じ基礎練習を、何度も何度もやる
  • その中で、少しずつ進化していく

これは、派手ではありません。SNS映えもしません。

でも、確実に、あなたの実力を高めます。

8時間は、仕事と同じ

考えてみてください。

普通の仕事をしている人は、毎日8時間働きます。

それなら、プロを目指すなら、ドラムに8時間の集中力を注ぐことも、決して無理ではないはずです。

むしろ、それくらいの覚悟がないと、プロの現場では通用しません。


最後に:覚悟と行動が夢を現実にする

今回、私が伝えたいのは、特別な秘訣があるわけではないということです。

  • 1ヶ月間、毎日練習する
  • 5つの基礎練習に集中する
  • プロの意見を素直に聞く

どれも、シンプルで、当たり前のことです。

でも、この「当たり前」を、本気で実行できる人は、ほんの一握りなんです。

あなたが「プロになりたい」という気持ちは、本物ですか?

もし本物なら、今日からでも始められます。

1時間でいい。1日1時間、毎日ドラムに向き合ってください。

その積み重ねが、1ヶ月、3ヶ月、1年と続いていく中で、気づいたら「プロレベル」になっているんです。

30年以上ドラムを続けてきた私からの、最後のメッセージです。

覚悟と行動が、すべてです。

あなたの夢が現実になる日を、心から応援しています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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