「プロドラマーになるには、何をすればいいですか?」
ドラムの教室や現場で、この質問をもらうことがあります。
答えは一つではありませんが、私自身が若い頃に実践して、プロの道を切り開いた方法なら、具体的にお話しできます。
どーも、ドラマーの「BOYAKI」です。
今回は、私が20代の時に「プロのドラマーになるために本気で取り組んだこと」を、3つのポイントに絞って、具体的にお伝えします。
これからプロを目指す方、今練習に行き詰まっている方、目標を見失いかけている方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
プロの現場での「衝撃的な一言」
すべてのきっかけは、一つの言葉でした。
都内のプロユースのスタジオでのデモレコーディング。初めてのプロの現場で、緊張と興奮でいっぱいでした。
そこで、プロのディレクターからもらった一言が、「1ヶ月後も同じレベルだと厳しいね」
その時の私は、自分が「いかに未熟か」を思い知らされました。
アマチュアとして満足していた自分のレベルは、プロの現場では通用しない。むしろ「今のままでは終わり」という、冷徹な現実を突きつけられたんです。
でも、この一言がなければ、私は今もアマチュアのままだったかもしれません。
時には、厳しい意見が人を変える。その時の私には、それが必要だったんです。
1ヶ月間毎日8時間のドラム練習
その日から、私は決断しました。
「1ヶ月間、毎日ドラムを叩き続ける」
仕事をしていたので、すぐに会社に頼み込んで、1ヶ月の休業届を出しました。(当時の上司には感謝ですね)
そして、地元のスタジオのオーナーに頭を下げて、破格の料金で朝から夕方まで練習させてもらう環境を整えました。
やったのは、とにかく「クリック練習」
それまで、私はクリックに嫌悪感を抱いていました。
「自分のフィーリングで叩きたい」「機械に合わせるのは嫌だ」——そんなプライドがあったんです。
でも、プロの現場では、そんなプライドは通用しません。
レコーディングでは、クリックに正確に合わせることが「最低限の要件」。その現実を受け入れて、初めて次のステップに進めるんです。
肉体の限界と、その先にあるもの
最初は、本当に辛かったです。
8時間も叩いていたら、腕はパンパンで、握力も無くなる。「こんなの続かない」と思ったこともあります。
でも、日を追うごとに体が慣れていくんです。
ドラムを叩くための筋肉が付いて、疲れなくなって、気づいたら8時間の練習が「当たり前」になっていました。
これが、プロとアマチュアの大きな違いの一つなんです。
アマチュアは「できる範囲」でやります。でも、プロを目指す人は「できるまで続ける」んです。
1ヶ月後、その努力が実を結んだ
1ヶ月後、インディーズ流通で全国発売するCD音源のレコーディングに挑みました。
その時の演奏に対して、ディレクターとエンジニアから絶賛をもらいました。
「あ、この人、進化してるな」「プロレベルの安定性が出てる」——そういった評価をもらえたんです。
当時は、その評価の本質まで理解できていませんでしたが、今なら言えます。
「必死で続けることで、初めて実力が形になる」ということです。
毎日8時間は無理という人へ
「毎日8時間なんて、自分には無理だ」と思う人も多いでしょう。
でも、考え方を変えてみてください。
もし毎日1時間、真摯に集中してドラムを練習したら、どうなるか。
1ヶ月で約30時間。3ヶ月で約90時間。
確実に、あなたの実力は変わります。
プロを目指しているなら、「毎日ドラムに触れること」これが最優先です。
「基礎」に特化した5つのストロークエクササイズ
あの1ヶ月間の練習で、毎日繰り返していたのが、この5つの基礎練習です。
きっかけは、ディレクターから受けた指摘でした。
「君は手癖で叩いてる。そしてその手癖は、ドラマーとして致命的だ」
その言葉に、私は向き合うしかありませんでした。
毎日50分間、この順序で練習
- 利き手からノーアクセント6連符(10分)
- 逆の手からノーアクセント6連符(10分)
- アクセント移動の16分(10分)
- ダブルストローク6連符(10分)
- フラム3連符(10分)
最初は、BPM90から始めることをお勧めします。
なぜ、この5つに絞ったのか
「パラディドルは?」「ルーディメンツは全部やらなきゃダメじゃ?」
そう思う人も多いでしょう。
でも、あえて「本当に大切な基礎だけ」に絞ることで、集中力が生まれるんです。
やることが多すぎると、頭がパンク状態になります。でも、目標を明確に絞ると、その5つに対して深く向き合えるようになるんです。
その結果、レベルが一気に上がりました。
グリップ・手首・腕の「流れ」を意識する
単に「ストロークする」のではなく、以下を常に意識してください。
- グリップの握り方 ——握りすぎず、リラックスして
- 手首の動き ——肘から先の「スナップ」を活かす
- 腕全体の流れ ——肩から指先まで、一つの連動性を持つ
これらを意識することで、単なる「音」ではなく、「プロレベルのストローク」が身につくんです。
現代への応用:今のあなたへのアドバイス
もし今、あなたが練習に迷っているなら、この方法を試してみてください。
「複数のことを同時にやるのではなく、一つのことに徹底的に取り組む」
1ヶ月間、この5つだけに集中する。その先に見えるものは、必ずあります。
プロの意見を「素直に聞く」ことの大切さ
最後に、そして最も大切な話です。
若い頃、私たちは「自分が一番」だと思いがちです。
- 「自分のやり方が正しい」
- 「大人の言うことなんて」
- 「自分のフィーリングを信じたい」
私も、そういう時期がありました。
プロの言葉が、人を変える
でも、プロの現場で働く人たちの意見は、次元が違うんです。
それは、単なる「技術的なアドバイス」ではなく、「経験値に基づいた人生の指南」でもあるんです。
その当時のディレクターやエンジニアから言われたことは、今でも私の指針になっています。
「正確性より、グルーヴ」「華やかさより、安定性」「自分の気持ちより、バンドの気持ち」
こういう、プロならではの視点は、どんな教科書にも書いていません。
アマチュアとプロの違い
所詮、アマチュアのままでいると、世界が限定されます。
でも、プロの現場に身を置くと、見えるものが変わります。
「あ、プロってこういう考え方をしてるんだ」「同じドラムでも、発想が全く違う」
その気づきが、あなたを成長させるんです。
素直さ=最大の武器
若い時期に「素直に聞く力」を持っていることは、実は最大の武器です。
プライドを持つことも大切ですが、成長速度を求めるなら、「プロの意見に素直に従う」これが最短ルートです。
継続と反復が、プロへの最短ルートである
1ヶ月間の集中練習を終えた時、私が学んだことは、シンプルです。
「継続と反復」
- 毎日、同じことを繰り返す
- 同じ基礎練習を、何度も何度もやる
- その中で、少しずつ進化していく
これは、派手ではありません。SNS映えもしません。
でも、確実に、あなたの実力を高めます。
8時間は、仕事と同じ
考えてみてください。
普通の仕事をしている人は、毎日8時間働きます。
それなら、プロを目指すなら、ドラムに8時間の集中力を注ぐことも、決して無理ではないはずです。
むしろ、それくらいの覚悟がないと、プロの現場では通用しません。
最後に:覚悟と行動が夢を現実にする
今回、私が伝えたいのは、特別な秘訣があるわけではないということです。
- 1ヶ月間、毎日練習する
- 5つの基礎練習に集中する
- プロの意見を素直に聞く
どれも、シンプルで、当たり前のことです。
でも、この「当たり前」を、本気で実行できる人は、ほんの一握りなんです。
あなたが「プロになりたい」という気持ちは、本物ですか?
もし本物なら、今日からでも始められます。
1時間でいい。1日1時間、毎日ドラムに向き合ってください。
その積み重ねが、1ヶ月、3ヶ月、1年と続いていく中で、気づいたら「プロレベル」になっているんです。
30年以上ドラムを続けてきた私からの、最後のメッセージです。
覚悟と行動が、すべてです。
あなたの夢が現実になる日を、心から応援しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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