「新NISAを始めたいけど、何から手をつければいいか分からない…」
2024年にスタートした新NISA制度。投資の利益が非課税になる大変お得な制度ですが、初心者にとっては「口座開設の手順」「証券会社の選び方」「どの商品を買えばいいか」など、分からないことだらけですよね。
本記事では、新NISA初心者の方に向けて、口座開設から実際の運用開始までを完全網羅。図解やステップバイステップで分かりやすく解説します。この記事を読めば、今日から新NISAを始められます!
1. 新NISAとは?基礎知識を5分で理解
新NISAの基本
NISA(ニーサ)とは、「Nippon Individual Savings Account(少額投資非課税制度)」の略称です。通常、株式や投資信託で得た利益には20.315%の税金がかかりますが、NISA口座で運用すれば利益が非課税になります。
具体例:
- 通常口座:100万円の利益 → 税金約20万円 → 手元に残るのは約80万円
- NISA口座:100万円の利益 → 税金0円 → 手元に残るのは100万円
このように、約20万円もの差が生まれます!
旧NISAと新NISAの違い
2024年1月から制度が大幅に改良され、「新NISA」としてパワーアップしました。
| 項目 | 旧NISA | 新NISA |
|---|---|---|
| 年間投資枠 | つみたて40万円 or 一般120万円 | 合計360万円(併用可) |
| 非課税保有限度額 | つみたて800万円 or 一般600万円 | 1,800万円 |
| 非課税期間 | つみたて20年 or 一般5年 | 無期限 |
| 併用 | どちらか一方のみ | 両方併用可能 |
| 売却後の枠 | 復活しない | 翌年に復活 |
新NISAは旧制度と比べて圧倒的に使いやすくなりました!
2つの投資枠を理解する
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つがあります。
つみたて投資枠
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間投資上限 | 120万円 |
| 投資方法 | 積立のみ |
| 対象商品 | 金融庁が選定した投資信託(約280本) |
| 向いている人 | 投資初心者、コツコツ派、リスクを抑えたい人 |
成長投資枠
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間投資上限 | 240万円 |
| 投資方法 | 一括購入・積立購入どちらも可 |
| 対象商品 | 上場株式、ETF、投資信託など幅広い商品 |
| 向いている人 | 投資経験者、個別株に興味がある人 |
重要ポイント:
- 2つの枠は併用可能(合計年間360万円まで投資できる)
- つみたて投資枠の対象商品は、成長投資枠でも購入可能
- 初心者はまずつみたて投資枠から始めるのがおすすめ
2. 新NISAのメリット・デメリット
メリット
✅ 1. 運用益が非課税(最大のメリット)
通常20.315%かかる税金が完全にゼロ。長期運用すればするほど、節税効果は大きくなります。
シミュレーション例:
- 毎月3万円を20年間積立(年利5%で運用)
- 元本:720万円
- 運用益:約513万円
- 節税額:約104万円!
✅ 2. 非課税期間が無期限
旧NISAは5年または20年の期限がありましたが、新NISAは無期限。自分のタイミングで売却できます。
✅ 3. 生涯投資枠が1,800万円と大きい
老後資金2,000万円問題の解決にも役立つ規模です。
✅ 4. いつでも引き出せる
iDeCoと違い、いつでも現金化可能。急な出費にも対応できます。
✅ 5. 売却したら翌年に枠が復活
旧NISAでは売却しても枠は復活しませんでしたが、新NISAでは翌年に復活(簿価ベース)。柔軟な運用が可能です。
デメリット・注意点
⚠️ 1. 元本割れのリスクがある
投資である以上、損失が出る可能性があります。短期的には値下がりすることも。
対策:
- 長期投資を前提にする(10年以上)
- 分散投資を心がける
- 生活防衛資金は別に確保
⚠️ 2. 損益通算ができない
NISA口座で損失が出ても、他の口座の利益と相殺する「損益通算」ができません。
⚠️ 3. 口座は1人1口座のみ
複数の金融機関で同時に開設できません。途中で変更は可能ですが、手間がかかります。
⚠️ 4. すぐに資産が増えるわけではない
特につみたて投資枠は長期運用が前提。短期間で大きな利益は期待できません。
3. 証券会社の選び方とおすすめ比較
初心者が重視すべきポイント
- 取扱銘柄数:選択肢が多いほど良い
- 手数料:できるだけ安いところを選ぶ
- 使いやすさ:アプリ・サイトの操作性
- サポート体制:問い合わせのしやすさ
- ポイント還元:投資でポイントが貯まるか
おすすめ証券会社TOP5比較表
| 順位 | 証券会社 | 投資信託本数 | 手数料(国内株) | おすすめポイント |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | SBI証券 | 約2,600本 | 無料 | 業界最大手、銘柄数No.1、米国株も手数料無料 |
| 2位 | 楽天証券 | 約2,600本 | 無料 | 楽天ポイントが貯まる・使える、初心者向けUI |
| 3位 | マネックス証券 | 約1,800本 | 無料 | クレカ還元率1.1%(最高水準)、米国株に強い |
| 4位 | 松井証券 | 約2,000本 | 無料 | サポートが手厚い、初心者に優しい |
| 5位 | 三菱UFJ eスマート証券 | 約1,700本 | 無料 | Pontaポイントが貯まる、auユーザー向け |
タイプ別おすすめ
🏆 総合力で選ぶなら:SBI証券
- 取扱銘柄数が業界最多
- 米国株・海外ETFの手数料も無料
- クレカ積立でポイントが貯まる(Vポイント)
- Tポイント、Pontaポイント、dポイントなど複数対応
🎁 楽天経済圏の方:楽天証券
- 楽天ポイントで投資可能
- クレカ積立で楽天ポイントが貯まる
- 楽天市場のSPU(ポイント倍率)がアップ
- アプリが初心者にも使いやすい
💳 クレカ還元率重視:マネックス証券
- クレカ積立の還元率が1.1%(業界最高水準)
- 米国株の取扱銘柄が豊富
- IPO(新規上場株)に強い
📞 サポート重視:松井証券
- 電話サポートが充実(投資相談も可能)
- 初心者向けの情報コンテンツが豊富
- 100年以上の歴史ある老舗証券
💡 結論: 初心者にはSBI証券または楽天証券がおすすめ。どちらも取扱銘柄が豊富で、手数料無料、サポートも充実しています。
4. 口座開設の手順【画像付き解説】
新NISA口座の開設は最短5分で完了します。大まかな流れは以下の通り。
口座開設の全体の流れ
ステップ1:証券会社を選ぶ
↓
ステップ2:証券総合口座を開設(必須)
↓
ステップ3:NISA口座を同時申込
↓
ステップ4:本人確認書類を提出
↓
ステップ5:税務署の審査(1〜2週間)
↓
ステップ6:口座開設完了通知
↓
ステップ7:入金して取引開始!
ステップ1:証券会社を選ぶ
前章の比較表を参考に、自分に合った証券会社を選びましょう。迷ったらSBI証券または楽天証券がおすすめです。
ステップ2:証券総合口座+NISA口座を同時申込
重要:
- NISA口座を開設するには、まず証券総合口座の開設が必要
- ほとんどの証券会社では同時に申し込み可能
- 手数料は無料、維持費もかかりません
必要な情報:
- 氏名、住所、生年月日
- マイナンバー
- メールアドレス、電話番号
- 出金用銀行口座
ステップ3:本人確認書類を提出
オンライン本人確認(最短即日)の場合:
- スマホで顔写真と本人確認書類を撮影
- マイナンバーカード、運転免許証などが使用可能
郵送本人確認の場合:
- 本人確認書類のコピーを郵送
- 開設まで1〜2週間かかる
💡ポイント: スマホでのオンライン本人確認なら最短翌営業日に取引開始できます!
ステップ4:税務署の審査を待つ
NISA口座は税制優遇制度のため、税務署の審査が必要です。
審査期間:
- 通常1〜2週間程度
- 混雑時期(年始など)は3〜4週間かかることも
審査中でも取引可能: 多くの証券会社では「仮開設」の状態で取引を開始でき、後から正式にNISA口座に移行されます。
ステップ5:口座開設完了!
メールまたはマイページで開設完了の通知が届きます。
次にやること:
- ログインして取引画面を確認
- 銀行口座を登録(出金用)
- 入金する
- 銘柄を選んで購入
5. 初心者におすすめの銘柄ランキング
つみたて投資枠|おすすめ投資信託TOP5
投資初心者には、低コストのインデックスファンドがおすすめです。
1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
| 投資先 | 全世界の株式(約50カ国、3,000銘柄以上) |
| 信託報酬 | 0.05775%(年率) |
| おすすめ度 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
おすすめポイント:
- 「これ1本で世界中に分散投資」できる万能型
- 超低コスト
- 最も人気の銘柄(新NISA積立件数No.1)
- 初心者に最もおすすめ
2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
| 投資先 | 米国の主要500社(Apple、Microsoft、Amazonなど) |
| 信託報酬 | 0.09372%(年率) |
| おすすめ度 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
おすすめポイント:
- 米国経済の成長に投資
- 過去の実績が優秀(年平均リターン約10%)
- 超低コスト
- オルカンに次ぐ人気銘柄
3位:楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
| 投資先 | 全世界の株式 |
| 信託報酬 | 0.0561%(年率)※業界最安水準 |
| おすすめ度 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
おすすめポイント:
- オルカンと同じ全世界株式
- 信託報酬が業界最安水準
- 楽天証券ユーザーにおすすめ
4位:たわらノーロード先進国株式
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運用会社 | アセットマネジメントOne |
| 投資先 | 日本を除く先進国株式 |
| 信託報酬 | 0.09889%(年率) |
| おすすめ度 | ⭐⭐⭐⭐ |
おすすめポイント:
- 日本を除く先進国に投資
- 超低コスト
- 長期実績が優秀
5位:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
| 投資先 | 国内外の株式・債券・REITなど8資産 |
| 信託報酬 | 0.143%(年率) |
| おすすめ度 | ⭐⭐⭐⭐ |
おすすめポイント:
- 株式だけでなく債券やREITにも分散
- リスクを抑えた運用
- 値動きが比較的マイルド
初心者はどれを選ぶべき?
迷ったらこの2択:
- 全世界に分散したい → eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 米国の成長に賭けたい → eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
上級編:両方を組み合わせる
- オルカン70% + S&P500 30% など、自分好みの配分も可能
6. よくある失敗と注意点
失敗例1:短期間で売買を繰り返す
問題点:
- 市場の短期的な変動に一喜一憂して売買
- 手数料や税金(NISA以外の口座)がかさむ
- 非課税枠を無駄に消費
正しい姿勢:
- 長期保有が基本(10年以上を想定)
- 一時的な下落は気にしない
- 「ほったらかし投資」が成功の秘訣
失敗例2:生活費まで投資に回す
問題点:
- 急な出費で現金が必要になり、損失が出ている状態で売却
- 精神的に不安定になる
正しい姿勢:
- 生活防衛資金(生活費の6ヶ月〜1年分)は別に確保
- 余裕資金で投資する
- 無理のない金額から始める
失敗例3:複雑な商品や高コスト商品を選ぶ
問題点:
- 手数料の高いアクティブファンドを選んでしまう
- 仕組みが複雑で理解できないまま購入
正しい姿勢:
- 低コストのインデックスファンドを選ぶ
- 信託報酬は0.2%以下を目安に
- 理解できない商品は買わない
失敗例4:銀行窓口で開設してしまう
問題点:
- 取扱商品が少ない
- 手数料が高い商品を勧められることも
- 対面での勧誘を断りにくい
正しい姿勢:
- ネット証券で開設する
- 取扱商品が豊富で手数料も安い
- 自分のペースで選べる
失敗例5:値動きを気にしすぎる
問題点:
- 毎日チェックして一喜一憂
- 下落時にパニックで売却
- ストレスが溜まる
正しい姿勢:
- 月1回程度のチェックで十分
- 長期的な視点を持つ
- 下落は「安く買えるチャンス」と捉える
7. 新NISA 初心者向けQ&A
Q1. 新NISAはいくらから始められますか?
A. 証券会社にもよりますが、月100円から始められます。
- 楽天証券、SBI証券:100円〜
- 松井証券:100円〜
- マネックス証券:100円〜
無理のない金額からスタートし、慣れてきたら増額しましょう。
Q2. つみたて投資枠と成長投資枠、どちらから始めるべき?
A. 初心者はつみたて投資枠から始めるのがおすすめです。
理由:
- 金融庁が厳選した優良商品のみ
- 少額から自動積立できる
- リスクが比較的低い
慣れてきたら成長投資枠で個別株にチャレンジするのも良いでしょう。
Q3. 旧NISAで投資していた分はどうなる?
A. 旧NISA口座の資産はそのまま非課税で保有できます。
- つみたてNISA:20年間非課税
- 一般NISA:5年間非課税
- 新NISAとは別枠で管理
旧NISA分は売却しても新NISA枠は復活しません。
Q4. NISA口座は途中で証券会社を変更できる?
A. 可能ですが、年単位での変更になります。
手順:
- 変更したい年の前年10月1日〜変更年の9月30日までに手続き
- 元の証券会社で「勘定廃止通知書」を発行
- 新しい証券会社に提出
注意:
- 変更年に既に買付していると変更不可
- 既に保有している資産は移管できない(売却または元の口座で保有継続)
Q5. 毎月いくら積み立てるのが理想的?
A. 無理のない範囲で、月1万円〜3万円が目安です。
シミュレーション:
| 月額 | 20年後(年利5%) | 30年後(年利5%) |
|---|---|---|
| 1万円 | 約411万円 | 約832万円 |
| 3万円 | 約1,233万円 | 約2,497万円 |
| 5万円 | 約2,055万円 | 約4,161万円 |
老後資金2,000万円を目指すなら、月3万円を30年続けると達成できます。
Q6. 元本割れが怖いのですが…
A. 投資である以上リスクはありますが、長期・分散投資でリスクを最小化できます。
リスクを減らす方法:
- 長期投資:15年以上保有すれば元本割れの確率は大幅に低下
- 分散投資:全世界株式など分散された商品を選ぶ
- ドルコスト平均法:毎月定額積立で購入価格を平準化
過去データでは、全世界株式に15年以上投資した場合、元本割れしたケースはほぼゼロです。
Q7. NISAとiDeCo、どちらを優先すべき?
A. 資金に余裕があれば両方活用がベストですが、優先順位は以下の通り。
優先順位:
- 会社の企業型DC(マッチング拠出) → 会社からの拠出金がもらえる
- NISA → いつでも引き出せる柔軟性
- iDeCo → 掛金が所得控除で税金が安くなる(ただし60歳まで引き出せない)
結論:
- 60歳前に使う可能性がある → NISA優先
- 確実に老後資金として貯めたい → iDeCoも併用
Q8. 新NISAは本当にやった方がいいの?
A. ほとんどの人にとってやるメリットが大きいです。
やった方がいい人:
- 将来のための資産形成をしたい人
- 老後資金が心配な人
- 教育資金を準備したい人
- 節税したい人
- 少しでも資産を増やしたい人
やらない方がいい人:
- 生活費すら足りていない人(まずは家計の立て直しを)
- すぐにお金が必要な人(短期投資には向かない)
- 元本割れのリスクに耐えられない人
まとめ:今日から新NISAを始めよう!
新NISAは、将来の資産形成において最強の制度です。年間360万円、生涯1,800万円までの投資が非課税になるこの制度を使わないのは、非常にもったいないことです。
新NISA成功の5つのステップ
ステップ1:証券会社を選ぶ → SBI証券 or 楽天証券がおすすめ
ステップ2:口座開設する → スマホで最短5分、無料で開設
ステップ3:銘柄を選ぶ → 迷ったら「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
ステップ4:積立設定する → 無理のない金額(月1万円〜)で自動積立
ステップ5:長期保有する → あとは「ほったらかし」でOK!月1回チェック程度
最後に:完璧を目指さなくてOK
投資初心者は「完璧な銘柄選び」「最高のタイミング」を求めがちですが、実は早く始めることが最も重要です。
- 「もう少し勉強してから…」と先延ばしにする
- 「今は相場が高いから下がってから…」と待つ
- 「もっと良い銘柄があるかも…」と迷い続ける
こうしている間にも、時間は過ぎていきます。投資において**「時間」は最大の味方**。複利の力を最大限に活かすためにも、今日から始めることが大切です。
あなたの未来の資産は、今日の一歩から始まります。
外部参考リンク:



コメント